“嶺南”の読み方と例文
読み方割合
れいなん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌年、監察御史かんさつぎょし陳郡ちんぐん袁傪えんさんという者、勅命を奉じて嶺南れいなん使つかいし、みち商於しょうおの地に宿った。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
『鉄心遺稿』に「至日しじつ邸舎小集、磐渓ばんけい嶺南れいなん畏堂いどう可医かい、枕山、湖山、南園、秋航、雲如、豹隠ひょういん蘆洲ろしゅう瓦雞がけいノ諸子ト同ジク賦ス。(略)コノ日歓甚シ。痛飲シテ兵ヲ談ズ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今でも南海の産という言葉を、心軽く使っている人も有るようだが、古くは嶺南れいなんの陸路は通じなかったのみでなく、海までりて行けば必ず手に入ると、いうものでは決してなかったのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)