“多度”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんと60.0%
たど40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何でもこの位の眼鏡は西洋にも多度(たんと)御座いませんさうで、招魂社(しようこんしや)のお祭の時などは、狼煙(のろし)の人形が能(よ)く見えるのでございます。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「私も花をあんなものにくれておくのは惜しいでやすよ。多度(たんと)でもないけれど、商売の資本まで卸してやったからね」
躯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
水銀(みずかね)を商ふ旅人 五位殿だか何だか知らないが、あの人が急に弓矢を捨てて、出家してしまつたものだから、多度(たど)では大変な騒ぎだつたよ。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
中仙道は鵜沼(うぬま)駅を麓とした翠巒(すいらん)の層に続いて西へと連(つらな)るのは多度(たど)の山脈である。鈴鹿(すずか)は幽(かす)かに、伊吹(いぶき)は未だに吹きあげる風雲の猪(いのしし)色にその嶺(いただき)を吹き乱されている。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)