“ネ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
30.0%
16.7%
10.0%
10.0%
6.7%
6.7%
6.7%
3.3%
3.3%
3.3%
3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春洋の第一歌集「タヅ」を、世におくる。私がまづその気になり、春洋にも、そのよし、奨めて遣つたのには、段々の理由はあるが、時期に絡んだ、二つの問題があつたのである。
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
わが国に於いても、尠くとも出雲人の上には、其痕跡が見えてゐる。水葬した人々のゐる国土を海のあなたに考へ、その国に対する恐れが、常夜・の国を形づくる様になつた。
とほ/″\に 山かゞやく雪のいろ 見つゝ思へば、夕いたりぬ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
細男側の才の男は、離宮リキウ八幡のものゝ様に、手の動くものもあるが、多くは、単なる偶像となつて、形の上から見ると、恰も、一つものゝ人形と同じ様に、祭りの行列の最初につて行く。
 ○可之故伎也天のみかどをかけつれば、のみし泣かゆ。朝宵にして(同巻二十)
鴨がを聞いたのだつけ。さうだ。譯語田ヲサダの家を引き出されて、磐余イハレの池に行つた。堤の上には、遠捲きに人が一ぱい。あしこの萱原、そこの矮叢ボサから、首がつき出て居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
三津郷……大穴持命おおなもちのみことの御子阿遅須枳高日子アヂスキタカヒコ命……大神ユメぎ給はく「御子のく由をれ」と夢に願ぎましゝかば、夢に、御子のコトカヨふと見ましき。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
鴨がを聞いたのだつけ。さうだ。訳語田ヲサダの家を引き出されて、磐余イハレの池に行つた。堤の上には、遠捲きに人が一ぱい。あしこの萱原、そこの矮叢ボサから、首がつき出て居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其で思ひ合せられるのは、此頃ちよく/\、からウシの間に、里から見えるこのあたりのに、光り物がしたり、時ならぬ一時颪イツトキオロシの凄い唸りが、聞えたりする。今までつひに聞かぬこと。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
スベテノゲンタダシク、スベテノゲンウソデアル。所詮ショセンイカダウエンヅホツレツデアル、ヨロメキ、ヨロメキ、キミモ、ワタシモ、ソレカラ、マタ、林氏ハヤシシハゲシク一様イチヨウナガサレテルヨウダ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
雁がね・たづ——鵠・鶴・鴻に通じた名——がねと特別に、其を注意したのは、其高行く音に聴き入つた処から出たのである。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)