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山寺
大和の
國のある
山寺の
賓頭廬樣の
前に
置いてある
石の
鉢の
眞黒に
煤けたのを、もったいらしく
錦の
袋に
入れて
姫のもとにさし
出しました。
そこに月番の玉造組
平与力本多為助、
山寺三二郎、小島
鶴之丞が出てゐて、本多が天満の火事は大塩平八郎の
所為だと告げた。
花晨可なり、
月夕可なり、
午烟可なり、
夜雨可なり、いづれの時か俳句ならざらん。
山寺可なり、漁村可なり、広野可なり、
谿流可なり、いづれの処か俳句ならざらん。