“松葉杖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつばづえ86.7%
まつばづゑ6.7%
まつばつえ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一本松を背景にして、松葉杖まつばづえによりかかった先生を十二人の子どもたちが、立ったり、しゃがんだりしてとりまいている。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
まだわかい十八のとしに、彼女かれは、さびしい昔戀むかしこひしいやうな心持こゝろもちになつて、もしも自分じぶん松葉杖まつばづゑをつかない壯健そうけんをんなであつたならば、自分じぶん運命うんめいはどうなつたであらうかとかんがへた。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
勿論もちろん彼女かれをつとは、彼女かれ以上いじやう、あきらめてゐるにちがひない。かれは、松葉杖まつばつえにすがつた、さびしい乙女おとめであつた彼女かれあはれなつまである彼女かれよりも、らないのであつたから。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)