落居おちゐ)” の例文
うち湿しめり——嗚呼ああ午後ごご七時——ひとしきり、落居おちゐ騒擾さやぎ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しか容易ようい彼等かれらこゝろ落居おちゐない。しばらはなし途切とぎれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
澄みて、離れて、落居おちゐたる其音声おんじようすずしさに
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
さることなしと聞きて落居おちゐたりと宣ふ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
やまうどは落居おちゐねぶり、蟀谷こめかみ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
矢をつがへ物見安らぐつくばひのよに落居おちゐたる姿よく見む
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)