“とりこみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取込60.0%
混雑30.0%
騒擾10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そりゃおまいとうに済んだよ。」と此方こなたも案外な風情、あまり取込とりこみにもの忘れした、旅籠屋はたごやの混雑が、おかしそうに、莞爾にっこりする。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長い混雑とりこみの後に起るくたびれが急に出てきて、物をいうさえもおっくうだった。
(新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
妻はその夜の騒擾とりこみ、次の日の気労きづかれに、血の道を悩める心地ここちにて、懵々うつらうつらとなりては驚かされつつありける耳元に、格子こうしベルとどろきければ、はや夫の帰来かへりかと疑ひも果てぬに、紙門ふすまを開きてあらはせる姿は
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)