“ごたつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
炬燵54.5%
火燵18.2%
混雑9.1%
混雜9.1%
紛擾9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今も、ぽつねんと、彼は箪笥たんすかんに倚りかかっていた。炬燵ごたつをした膝の上には、五ツくらいな女の子が、無邪気な顔して眠っている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寄かゝるはだか火燵ごたつやはるの雨 意裡
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
おっとだけによく知っていたから、なるべくは、人数ひとかずやしてうちの中を混雑ごたつかせたくないとは思ったが、事情やむを得ないので、成るがままにしておくよりほかに、手段の講じようもなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
宗助そうすけ其頃そのころ御米およね觀察くわんさつして、體質たいしつ状態じやうたいやら、精神せいしん模樣もやうやら、をつとだけつてゐたから、るべくは、人數ひとかずやしてうちなか混雜ごたつかせたくないとはおもつたが、事情じじやうやむないので
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
お今のことがまだ思いれずにいる、その男の縁談のまだ紛擾ごたついている風評うわさなどが、お今の耳へも伝わっていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)