火燵ごたつ)” の例文
僕は懐中時計を置き火燵ごたつの上に置き、丁寧ていねいに針を十時へ戻した。それから又ペンを動かし出した。時間と云ふものはかう云ふ時ほど、存外ぞんぐわい急に過ぎることはない。掛け時計は今度は十一時を打つた。
春の夜は (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
寄かゝるはだか火燵ごたつやはるの雨 意裡
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)