“どよめき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
動揺81.8%
騒擾9.1%
喧騒9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人やなんぞ、気にもしないで、父子おやこは澄まして、ひとの我に対する表敬の動揺どよめきを待って、傲然ごうぜんとしていた。
一種の底深い騒擾どよめきの響が、忘れてゐた自分の心の声のやうな親みを以て、学校教師の耳に聞えて来た。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「ふむ。」と校長も心に点頭うなづくところがあつた。気が付くと、其の時はもう先に聞えてゐた騒擾どよめきの声が鎮まつてゐて、校庭の其処からも此処からもぞろぞろと子供等が駈けて来て交る交る礼をした。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
喧騒どよめきが公衆のうちに起こって、ほとんど陪審員にまでおよんだ。その男がもはやのがれられないのは明白であった。