“いぶり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イブリ
語句割合
胆振52.9%
膽振17.6%
17.6%
動揺5.9%
恵振5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同五年閏一月には胆振いぶりにあって、それには有珠嶽が噴火した。文政にはまた十一年十一月に越後の地震があった。
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
膽振いぶり、日高、天鹽てしほ後志しりべし、渡島などを巡廻するので、丁度場合がいいから、うちの社長が遠藤君に説き勸めて、君に隨行を頼むことにしたんだ。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
プスプスいぶりになって、遂に不精々々に鎮火しめる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
巌路いわみちへ踏みはだかるように足を拡げ、タタと総身に動揺いぶりれて、大きな蟹が竜宮の女房を胸に抱いて逆落しの滝に乗るように、ずずずずずと下りてく。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうしたかんがえで私は友人田部たなべ、森の二君とともに三人の人夫を伴い、越中小川の谷から黒薙くろなぎ川の北又に入り、支流恵振いぶり谷を遡って、白馬岳の北にお八千尺近い高度を保ちながら
北岳と朝日岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)