“どよみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
動揺40.0%
響動20.0%
動波20.0%
動音20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天地あめつちに響くがごとく、はた古戦場を記した文に、ことごと調しらべがあって、章と句とひとしく声を放って鳴くがごとく、何となく雲が出て、白く移り行くに従うて、動揺どよみを造って、国が暗くなる気勢けはいがする。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さしも息苦き温気うんきも、むせばさるるけふりの渦も、皆狂して知らざる如く、むしろ喜びてののしわめく声、笑頽わらひくづるる声、捩合ねぢあひ、踏破ふみしだひしめき、一斉に揚ぐる響動どよみなど
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
奥のかたなる響動どよみはげしきに紛れて、取合はんともせざりければ、二人の車夫は声を合せておとなひつつ、格子戸を連打つづけうちにすれば、やがて急足いそぎあしの音立てて人はぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此處の古い壁は多くの力強い水夫等の歌の動波どよみを聽き馴らされた。
さて、如何いかに、気上きあがりたる動音どよみ
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)