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響動
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どよみ
ふりがな文庫
“
響動
(
どよみ
)” の例文
さしも息苦き
温気
(
うんき
)
も、
咽
(
むせ
)
ばさるる
煙
(
けふり
)
の渦も、皆狂して知らざる如く、
寧
(
むし
)
ろ喜びて
罵
(
ののし
)
り
喚
(
わめ
)
く声、
笑頽
(
わらひくづ
)
るる声、
捩合
(
ねぢあ
)
ひ、
踏破
(
ふみしだ
)
く
犇
(
ひしめ
)
き、一斉に揚ぐる
響動
(
どよみ
)
など
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
奥の
方
(
かた
)
なる
響動
(
どよみ
)
の
劇
(
はげし
)
きに紛れて、取合はんともせざりければ、二人の車夫は声を合せて
訪
(
おとな
)
ひつつ、格子戸を
連打
(
つづけうち
)
にすれば、やがて
急足
(
いそぎあし
)
の音立てて人は
出
(
い
)
で
来
(
き
)
ぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
風の
暴頻
(
あれしき
)
る
響動
(
どよみ
)
に紛れて、寝耳にこれを
聞着
(
ききつく
)
る者も無かりければ、誰一人
出
(
いで
)
て
噪
(
さわ
)
がざる間に、火は
烈々
(
めらめら
)
と
下屋
(
げや
)
に
延
(
し
)
きて、
厨
(
くりや
)
の燃立つ底より一声
叫喚
(
きようかん
)
せるは
誰
(
たれ
)
、狂女は
嘻々
(
きき
)
として高く笑ひぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
響
常用漢字
中学
部首:⾳
20画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“響”で始まる語句
響
響灘
響尾蛇
響渡
響板
響音
響々
響出
響尾
響応