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騒擾
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さわぎ
ふりがな文庫
“
騒擾
(
さわぎ
)” の例文
旧字:
騷擾
ところで去年の春の、あの「
実
(
み
)
花あだ花」の
騒擾
(
さわぎ
)
以来、私はしばらくあなたの消息に接することが出来ませんでした。
井上正夫におくる手紙
(新字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
耳を聾する許りの
騒擾
(
さわぎ
)
が、夕立の
霽
(
は
)
れ上る様にサツと収つて、三百近い男女の瞳はその顔に
萃
(
あつ
)
まつた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それで
那奴
(
あいつ
)
は
全然
(
すつかり
)
慍
(
おこ
)
つて了つて、それからの
騒擾
(
さわぎ
)
でさ。無礼な奴だとか何とか言つて、私は
襟
(
えり
)
を持つて
引擦
(
ひきず
)
り
仆
(
たふ
)
された。随分飲んでゐたから、やつぱり酔つてゐたんでせう。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
政務の不行き届きからこんな
騒擾
(
さわぎ
)
に及んだのは恐れ入り奉るぐらいのことは届け出るでしょう、届け出はするが、千百五十余人の百姓一揆はざっと四、五百人、実際はそれ以下の二
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そんな
捫懌
(
もんちやく
)
最中に、狭山さんの方が
騒擾
(
さわぎ
)
に成りましたんで、私の事はまあどうでも、ここに三千円と云ふお金が無い日には、訴へられて懲役に遣られると云ふんですから、私は
吃驚
(
びつくら
)
して了つて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“騒擾”の意味
《名詞》
騒擾(そうじょう)
騒ぎを起こして社会の秩序を乱すこと。
(出典:Wiktionary)
騒
常用漢字
中学
部首:⾺
18画
擾
漢検準1級
部首:⼿
18画
“騒擾”で始まる語句
騒擾者
騒擾事件