“懵乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうつ75.0%
ぼんやり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氣が拔けた樣に懵乎ぼうつとして編輯局に入ると、主筆と竹山と、モ一人の洋服を着た見知らぬ男が、煖爐ストーブを取圍いて、竹山が何か調子よく話して居た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
気が抜けた様に懵乎ぼうつとして編輯局に入ると、主筆と竹山と、モ一人の洋服を着た見知らぬ男が、暖炉を取囲とりまいて、竹山が何か調子よく話して居た。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
懵乎ぼんやりとして了つて、別に街々の賑ひを仔細に見るでもなかつた。燦爛たる火光あかり、千萬の物音を合せた樣な轟々たる都の響、其火光がお定を溶かして了ひさうだ。其響がお定を押潰して了ひさうだ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
懵乎ぼんやりとして了つて、別に街々の賑ひを仔細に見るでもなかつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)