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懵乎
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ぼうつ
ふりがな文庫
“
懵乎
(
ぼうつ
)” の例文
氣が拔けた樣に
懵乎
(
ぼうつ
)
として編輯局に入ると、主筆と竹山と、モ一人の洋服を着た見知らぬ男が、
煖爐
(
ストーブ
)
を取圍いて、竹山が何か調子よく話して居た。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
気が抜けた様に
懵乎
(
ぼうつ
)
として編輯局に入ると、主筆と竹山と、モ一人の洋服を着た見知らぬ男が、暖炉を
取囲
(
とりま
)
いて、竹山が何か調子よく話して居た。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
頭腦
(
あたま
)
は
懵乎
(
ぼうつ
)
としてゐて、これといふ考へも浮ばぬ。話も興がない。耳の底には、まだ轟々たる都の轟きが鳴つてゐる。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
頭脳
(
あたま
)
は
懵乎
(
ぼうつ
)
としてゐて、これといふ考へも浮ばぬ。話も興がない。耳の底には、まだ轟々たる都の轟きが鳴つてゐる。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
渠は遽かに膝を立直して腕組をしたが、
懵乎
(
ぼうつ
)
とした
頭脳
(
あたま
)
を何かしら頻りに突つく。暫し無言で居た梅野が、「お酌しませうか。」と云つて白い手を動かした時、野村の頭脳に火の様な風が起つた。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
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懵乎
(
ぼうつ
)
として目を開くと、無際限の世界が唯モウ薄光の射した
淡紅色
(
ときいろ
)
の世界で、凝として居ると遙か遙か向うにポッチリと黒い點、千里の空に鷲が一羽、と思ふと、段々近づいて來て、大きくなつて
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
渠は遽かに膝を立直して腕組をしたが、
懵乎
(
ぼうつ
)
とした頭腦を何かしら頻りに突つく。暫し無言で居た梅野が、「お酌をしませうか。」と云つて白い手を動かした時、野村の頭腦に火の樣な風が起つた。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
懵乎
(
ぼうつ
)
として目を
開
(
あ
)
くと、無際限の世界が、唯モウ
薄光
(
うすあかり
)
の射した淡紅色の世界で、
凝
(
じつ
)
として居ると遙か/\向ふにポツチリと黒い点、千里の空に鷲が一羽、と思ふと、段々近いて来て、大きくなつて
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
懵
部首:⼼
18画
乎
漢検準1級
部首:⼃
5画
“懵”で始まる語句
懵
懵然
懵々
懵学無識