りん)” の例文
ねずみのぐたりとした帽子ばうしかぶつて、片手かたてつゑみぎ手首てくびに、赤玉あかだま一連いちれん數珠じゆずにかけたのに、ひとつのりん持添もちそへて、チリリリチリリリと、おほきつてらし
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
誰方どなたもしばらく。……あゝ、野山のやまえ、かはわたり、つるぎした往來わうらいした。が、うまれて以來このかた今日けふ今日けふほど、ひとなさけみたことおぼえません。」と、こゑ途絶とだえて、チリ/\とりんつた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)