“じょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジョ
語句割合
35.7%
20.1%
17.5%
9.1%
4.5%
3.2%
3.2%
1.3%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
背負0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かのじょは、かおがぼうっとしたが、だんだん、おちつくと、ひとりひとりの、うつくしいかおたのでありました。そして、こころひそかに
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひと口にいえば、三国志は曹操に始まって孔明に終る二大英傑の成敗争奪の跡をじょしたものというもさしつかえない。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうだ、小生意気ではないか、——いいえ、星が流れたんです、隕石いんせきでございます、——と云った、そればかりならばまだしもじょすね。」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この新年号第一回は、一ノ谷合戦から、次の屋島合戦へかかる半年の中間期を、義経の周囲から書き出してゆく“じょきょく”となっている。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
案内あんない猪飼八兵衛いがいはちべえはかけもどって、おくりこまれた徳川家とくがわけ家臣かしん三名、やりぶすまの間をとおってひかえじょに待たされた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じょっちゃんも坊さんも——お内儀さんが、懐から大きな、ちりめんの、巾着きんちゃくを出して、ぐるぐると、巻いたひもを解いてお鳥目ちょうもくをつかみ出して払うのを、家の者に気がつかれないように
けれど、その速度にも、楽器の音階のように、じょきゅうがあった。風が加われば急になり、地の雪を捲いて旋風つむじになると、破を起す。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じょ戯談じょうだんだろう、とんだこった。」
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
「ええ……え、腕車くるまに、成程。ええ可うがす、可うがすとも。そりゃ仔細わけえ有りゃしません。何、わっしたちに。串戯じゃありません。姉さん、じょ……、そうですかい、済まねえな。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あっしの敵を討ちなさる。——じょ、冗談いっちゃいけません。昔の師匠ならいざ知らず、いくら達者でも、いまどきあの女を、師匠がこなすなんてことが。——」
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
それがただのじとじとならいけれど、今云う泥水の一件だ、ごうと来た洪水か何かで、一思ひとおもいに流されるならまだしもです——あかりの消えた、あの診察じょのような真暗まっくらな夜、降るともつかず
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昨日あの『じょっちゃん』を連れて行った先の首尾を手短かに問い訊してから、マリヤ・スィソエヴナはすぐさまパーヴロヴィチの行状に話題をむけた。
其の仲の兄もまた亡せたれば、孤身るところなく、つい皇覚寺こうかくじに入りて僧とり、を得んがため合淝ごうひに至り、こうじょえいの諸州に托鉢たくはつ修行し、三歳の間は草鞋そうあい竹笠ちくりゅう
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
じょ笑談じょうだんじゃござんせぬ。ごらんの通りわたしどもは田舎ものばかり、この人前で手前ども風情ふぜいを恥ずかしめてみたとて、お旦那方のご自慢になるわけじゃござんせぬ。
派手なゴルフ服に黒の風呂敷包みを西行背負じょいにし、マザラン流の古風なるつつ眼鏡を小脇にかかえ大ナイフを腰につるし、女子なる方は乗馬服に登山靴、耳おおいのついた羅紗の防寒帽をかむり
久闊きゅうかつじょし、いろいろ話の中に、牧氏のいうには