じょ)” の例文
適当のところでじょじょに到達して、いよいよ前途に光明を認めたという時、ここに初めて真情を吐露とろしようと考えていたのである。
けれど、その速度にも、楽器の音階のように、じょきゅうがあった。風が加われば急になり、地の雪を捲いて旋風つむじになると、破を起す。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一人はじょという鮮人で、口数の少い、温和おとなしい、むしろ重苦しい顔をした男だった。私のすぐの左隣の机に座って、時間の合間合間にはいつも黙りこくって『改造』を読んでいた。
しかも、その風のごとき運動はじょじょにわがかたへも延長し来たれるなり。
そうして張作霖ちょうさくりんじょ総統に会見した。拓殖上の問題のためであった。
私の歩んだ道 (新字新仮名) / 蜷川新(著)