“じよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジヨ
語句割合
爾余42.2%
11.1%
8.9%
6.7%
4.4%
4.4%
4.4%
自余4.4%
2.2%
2.2%
爾餘2.2%
2.2%
2.2%
自餘2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初の構案者たる定岡の筆に成るは僅かに二篇十冊だけであって爾余じよは我が小説史上余り認められない作家の続貂狗尾ぞくちょうくびである。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「そんなことはまだ/\じよの口だ。隣りの部屋へ入つて見るがいゝ、錢形の親分も膽を潰すから」
せめては四邊あたりこゝろきて、肩身かたみせまくすくみたらば、いさゝじよするはうもあらむ、遠慮ゑんりよもなくせきめて、落着おちつすましたるがにくしとて、乘客じようかくの一にんまへすゝみて
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
漂泊へうはくうれひをじよしてらざりし
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
感情家のじよは屹度さうしたら此方の兵士を見のがすだらう、そのうちに此方が兵士を持つてゐることも忘れて了ふだらう——なんて途方もないことを私は苦しまぎれに考へたのであります。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
さてそれ等の男に口を利かれて、伊太利イタリイ険呑けんのんなのはこれだと思つたから、僕は答もせずにずんずんと附近の宏荘な商品陳列じよ※ツトリオ・エマヌエルの中へはひつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
こは音を以て言に代へたる全曲のじよ看做みなさるべきものなり。狂飇きやうへう波をむちうちてエネエアスはリユビアのなぎさに漂へり。風波におどろきし叫號の聲は神に謝する祈祷の歌となり、この歌又變じて歡呼となる。
従う四士と十人の大男はいかなる関係にあるのか——これから自余じよのいっさいは、かれらはもとより、固く口をつぐみ、弥生もまた、ふかく一味の侠義に感じている以上
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
唐土もろこしの書)此せつむなしからず、越後の雪中にも雪蛆せつじよあり、此虫早春の頃より雪中にしやうじ雪消終きえをはれば虫も消終きえをはる、始終ししゆう死生しせいを雪とおなじうす。字書じしよあんずるに、じよ腐中ふちゆうはへとあれば所謂いはゆる蛆蠅うじばへ也。
だつたいるゐ、人をさすとあればはちるゐ也、雪中のむしじよしたがふべし、しかれば雪蛆せつじよは雪中の蛆蠅うじばへ也。木火土金水もくくわどごんすゐの五行中皆虫をしやうず、木の虫土の虫水の虫はつねに見る所めづらしからず。
じよつちやん さよな
青い眼の人形 (新字新仮名) / 野口雨情(著)
まん目的もくてきげられたことがつたとしてもれはたゞにんかぎられてて、爾餘じよ幾人いくにんむなしくしかきはめてかる不快ふくわい嫉妬しつととから口々くちぐちそのにんむかつて厭味いやみをいうてまねばらぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
臺所わきの二じよでも母親が長い叺をする……眼鏡越しに由三の方を見て
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
瑠璃るり色なる不二の翅脈しみやくなだらかに、じよの如き積雪をはだへの衣にけて、悠々いう/\と天空にぶるを仰ぐに、絶高にして一朶いちだ芙蓉ふよう、人間の光学的分析を許さゞる天色を
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
〔譯〕英氣は是れ天地精英せいえいの氣なり。聖人は之を内にをさめて、あへこれを外にあらはさず。賢者は則ち時時之をあらはす。自餘じよ豪傑の士は、全然之をあらはす。