“絮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わた78.6%
くど7.1%
じよ7.1%
フルワタ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巨勢はわたの如き少女が肩に、我かしらを持たせ、ただ夢のここちしてその姿を見たりしが、かの凱旋門がいせんもん上の女神バワリアまた胸に浮びぬ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
私お察し申してをります。ですから私決してくどい事は申上げません。少し聞いて戴きたい事が御座いますのですから、どうかそれだけいはして下さいまし
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
瑠璃るり色なる不二の翅脈しみやくなだらかに、じよの如き積雪をはだへの衣にけて、悠々いう/\と天空にぶるを仰ぐに、絶高にして一朶いちだ芙蓉ふよう、人間の光学的分析を許さゞる天色を
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
その『説文解字』に紙の字をフルワタスノコ也と解説して居る。清の段玉裁は更に之に注して
紙の歴史 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)