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恕
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じよ
ふりがな文庫
“
恕
(
じよ
)” の例文
博士は不快を抑へて、細君を
恕
(
じよ
)
せようと思ふと同時に、この「底がはいつてゐる」といふ
詞
(
ことば
)
を思ひ出して、妙な心持がした。
魔睡
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
せめては
四邊
(
あたり
)
に
心
(
こゝろ
)
を
置
(
お
)
きて、
肩身
(
かたみ
)
を
狹
(
せま
)
くすくみ
居
(
ゐ
)
たらば、
聊
(
いさゝ
)
か
恕
(
じよ
)
する
方
(
はう
)
もあらむ、
遠慮
(
ゑんりよ
)
もなく
席
(
せき
)
を
占
(
し
)
めて、
落着
(
おちつ
)
き
澄
(
すま
)
したるが
憎
(
にく
)
しとて、
乘客
(
じようかく
)
の一
人
(
にん
)
は
衝
(
つ
)
と
其
(
そ
)
の
前
(
まへ
)
に
進
(
すゝ
)
みて
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
戊辰奥羽諸藩の処断に於ても、
詔
(
みことのり
)
して今日の乱は九百年来の弊習の結果であると、大いに藩主等の罪を
恕
(
じよ
)
し、今後親しく教化を国内に布き、徳威を海外に輝かさんことを欲する旨を、告げたまうた。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
大いに聞見の
寡陋
(
くわろう
)
を恥ぢたりと云ふ。※の如きは
未
(
いまだ
)
恕
(
じよ
)
すべし。かの写真版のセザンヌを見て色彩のヴアリユルを
喋々
(
てふてふ
)
するが如き、論者の軽薄唾棄するに堪へたりと云ふべし。戒めずんばあるべからず。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
恕
漢検準1級
部首:⼼
10画
“恕”を含む語句
寛恕
宥恕
忠恕
御寛恕
諒恕
仁恕
御仁恕
御宥恕
信夫恕軒
推恕
靄々仁恕
了恕
良恕
松岡恕菴
恕菴
恕庵
恕堂
御諒恕
御海恕
哀恕
...