“忠恕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうじょ60.0%
ただよし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけても陽明学を好み、傍ら大槻玄沢おおつきげんたくの弟子杉田忠恕ちゅうじょの邸へ通って蘭学を修めようというのだから鷹にしても上の部だ。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
で公徳と申すと何か新しく外国から輸入して来たように考える諸君もあるかも知れんが、そう思うのはだいなる誤りで、昔人せきじん夫子ふうし道一みちいつもっこれつらぬく、忠恕ちゅうじょのみと云われた事がある。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四男忠恕ただよしは麹町区下六番町の楠荘三郎方に引取られて生後二年にして大正四年十二月に死亡した。以上は戸籍簿に見る所である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これらの事はその頃A氏の語ったところであるが、その後わたくしは武鑑ぶかんを調べて、嘉永三年頃に大久保豊後守忠恕ただよしという人が幕府の大目附になっていた事を知った。
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)