じよ)” の例文
旧字:
例へば、亜剌比亜アラビア人の形容を其儘そのまま翻訳して居るのに非常に面白いものがある。男女の抱擁はうようを「ボタンが釦のあなに嵌まるやうに一緒いつしよになつた」とじよしてある如き其の一つである。
漂泊へうはくうれひをじよしてらざりし
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
文章も漢を以て洋をじよするの所、読み来り読み去つて感興反つてすくなからざるを覚ゆ。殊にその英詩を翻訳したる、詩としては見るに堪へざらんも、別様の趣致あるは揷画と一なり。