“細叙”の読み方と例文
読み方割合
さいじょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて、夕闇のアトリエに繰拡げられた、時ならぬ地獄風景は、ここに細叙さいじょすべく、あまりにも無残である。凡て読者の想像に任せる外はない。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それには細叙さいじょの必要はないと思うが、大体が直径二、三町もあろうと思われる、巨大な車輪である。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
はずかしながらその風景を細叙さいじょする資格がない。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)