“叙”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
じょ50.0%
37.1%
じよ4.8%
つい1.6%
ついで1.6%
のぼ1.6%
ジヨ1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
几董きとうの俳句に「晴るる日や雲を貫く雪の不尽」といふがあり、極めて尋常にじょし去りたれども不尽の趣はかへつて善く現れ申候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
彼らのかいたものには筋のないものが多い。進水式をかく。すると進水式の雑然たる光景を雑然とべて知らぬ顔をしている。
写生文 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
例へば、亜剌比亜アラビア人の形容を其儘そのまま翻訳して居るのに非常に面白いものがある。男女の抱擁はうようを「ボタンが釦のあなに嵌まるやうに一緒いつしよになつた」とじよしてある如き其の一つである。
踏海とうかいの策敗れて下田の獄に繋がるるや、獄卒ごくそつに説くに、自国を尊び、外国を卑み、綱常こうじょうを重んじ、彝倫いりんついずべきを以てし、狼の目より涙を流さしめたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「喜びついでにもう一ツ喜んで下さい。我輩今日一等進みました」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
(あれも七十にもなって、まだ下位げいに留まっていたのか。さてさて気の毒した。三にでものぼせてやれ)
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七位允シチヰノジヨウサキノ滝口ノタヒラノ小次郎将門ヲ以テ、相馬御厨ミクリヤ下司ゲスジヨス。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織田中将信忠、情ヲベテ、敢テススム。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)