“踏海”の読み方と例文
読み方割合
とうかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は万里踏海とうかいの策を企てたり、しかれども彼はこの際において、兄に面別するに忍びず、兄が寓する長州邸の門前を徘徊はいかいして涙を揮い、空しく去れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
踏海とうかいの策敗れて下田の獄に繋がるるや、獄卒ごくそつに説くに、自国を尊び、外国を卑み、綱常こうじょうを重んじ、彝倫いりんついずべきを以てし、狼の目より涙を流さしめたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その人は誰ぞ、踏海とうかいの失敗者、野山の囚奴しゅうど、松下村塾の餓鬼がき大将、贈正四位、松陰神社、吉田松陰なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)