“彝倫”の読み方と例文
読み方割合
いりん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
踏海とうかいの策敗れて下田の獄に繋がるるや、獄卒ごくそつに説くに、自国を尊び、外国を卑み、綱常こうじょうを重んじ、彝倫いりんついずべきを以てし、狼の目より涙を流さしめたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
其の論、彝倫いりんあつくし、動乱をしずめんというは可なり、斉泰黄子澄を非とするも可なり、たゞ時すでに去り、いきおい既に成るの後に於て、この言あるも、嗚呼ああおそかりしなり。帝ついに用いたまわず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
西洋奴隷制のごときもと彝倫いりんの思想より起こるにあらず。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)