“叙景”の読み方と例文
旧字:敍景
読み方割合
じょけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さればこの小説中に現わされた幾多の叙景じょけいは篇中の人物と同じく、いな時としては人物より以上に重要なる分子として取扱われている。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
冬枯の不忍池しのばずのいけを思う時、わたくしは鴎外先生が小説がんの末節に用いられた叙景じょけいの筆法を想い起さねばならない。文例はここにかかげない。読者よろしくその書についてこれを見よ。
枯葉の記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)