枯葉の記かれはのき
○ おのれにも飽きた姿や破芭蕉 香以山人の句である。江戸の富豪細木香以が老に至って家を失い木更津にかくれすんだ時の句である。辞世の作だとも言伝えられている。 ある日わたくしは台処の流しで一人米をとぎながら、ふと半あけてあった窓の外を見た時、 …
題名が同じ作品
枯葉の記 (新字旧仮名)永井荷風 (著)