じよ)” の例文
例へば「老松」の「紅梅殿」でいふならば、しんじよまひは常はシテが舞ふのであるがそれをツレの天女に譲り、シテはイロヘがかりの短い舞をまふだけになつたり
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
「そんなことはまだ/\じよの口だ。隣りの部屋へ入つて見るがいゝ、錢形の親分も膽を潰すから」
じよのしらべえつ続きつ、いつしかに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
闇のいとじよのしらべ。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
繪圖面事件は、これがほんのじよで、これから、思はぬ方向へ展開して行きました。
能の演出を根本的に裏づけるものはじよきふの原則である。序は初めの部分で、それをば遅滞しないやうに大まかに進め、見物人の興味を早く主要部の方へ導く方針で運ばせねばならぬ。
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
ひとときに渦巻うづまきかへすじよのしらべ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)