“爾余”の読み方と例文
旧字:爾餘
読み方割合
じよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偉大なる芸術家の作品を心読出来た時、僕等は屡その偉大な力に圧倒されて、爾余じよの作家はことごとく有れども無きが如く見えてしまふ。
芸術その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
最初の構案者たる定岡の筆に成るは僅かに二篇十冊だけであって爾余じよは我が小説史上余り認められない作家の続貂狗尾ぞくちょうくびである。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
爾余じよはその屍体、及びその容貌の暗示より来れる脱線的の夢中遊行に移りて、それ以上の心理遺伝の内容を示さざりしものと思惟しいし得べし。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)