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竹笠
読み方 | 割合 |
たけがさ | 66.7% |
ちくりゅう | 33.3% |
彼は一本の椰子の樹の
梢を見上げて、その
雫の落ちない根元の砂上に
竹笠を裏返しに置き、更にハンケチをその上に敷き
それは
撞木杖を左の脇の下にあてがって、頭には
竹笠を
被って、身には
盲目縞の
筒袖の
袷一枚ひっかけたきりで、風呂敷包を一つ首ねっこに
結いつけて
其の仲の兄も
亦亡せたれば、孤身
依るところなく、
遂に
皇覚寺に入りて僧と
為り、
食を得んが
為に
合淝に至り、
光固汝頴の諸州に
托鉢修行し、三歳の間は
草鞋竹笠