じょ)” の例文
旧字:
「なにしろ、べらぼうにお日和ひよりがようがす。浪華なにわの町の繁昌や千船ちふね百船ももふねの港口も、ここからはまるみえだ。ネ、そちらのおじょッちゃん」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じょっちゃんも坊さんも——お内儀さんが、懐から大きな、ちりめんの、巾着きんちゃくを出して、ぐるぐると、巻いたひもを解いてお鳥目ちょうもくをつかみ出して払うのを、家の者に気がつかれないように
すると、じょっちゃんや坊ちゃんが、お父さんやお母さんの手を引っぱって、大人は自動車、子供は木馬、赤ちゃんは三輪車そして、五分間のピクニックをば、何とまあ楽しそうに乗り廻していることか。
木馬は廻る (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
これはおじょッちゃん坊ッちゃんまでが。……へえい、おありがとう。おありがとうぞんじまする
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じょっちゃん、早くこちらへ来て——」