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戯
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じゃ
ふりがな文庫
“
戯
(
じゃ
)” の例文
旧字:
戲
東片町時代には大分
老耄
(
ろうもう
)
して
居睡
(
いねむり
)
ばかりしていたが、この婆さん猫が時々二葉亭の膝へ
這上
(
はいあが
)
って
甘垂
(
あまった
)
れ声をして
倦怠
(
けったる
)
そうに
戯
(
じゃ
)
れていた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
客は其音が此
家
(
や
)
へ自分の尋ねて来た時、何処からか
敏捷
(
びんしょう
)
に飛出して来て脚元に
戯
(
じゃ
)
れついた若い
狗
(
いぬ
)
の首に着いていた余り善くも鳴らぬ小さな鈴の音であることを知った。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
先
(
せん
)
のと、それから「種」のモデルの方が三つです。一つは
起
(
た
)
って
前肢
(
まえあし
)
を挙げている(これは葉茶屋の方のです)。一つは寝転んでいる。一つは駆けて来て
鞠
(
まり
)
に
戯
(
じゃ
)
れている。
幕末維新懐古談:55 四頭の狆を製作したはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
同一
(
おなじ
)
処をちょっとも動かず、四足をびりびりと伸べつ、縮めつ、白い
面
(
つら
)
を、目も口も分らぬ
真仰向
(
まあおむ
)
けに、草に
擦
(
すり
)
つけ擦つけて転げる
工合
(
ぐあい
)
が、どうも
狗
(
いぬ
)
ころの
戯
(
じゃ
)
れると違って
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
よく見ると、堆い書物の隙間に大きな蝶が一つ
羽
(
はね
)
と
足
(
あし
)
とで逃げ廻っていた。小猫は別にそれを取ろうとするでもなく、身体を横にしたり、とんぼ返りをしたりしてそれに
戯
(
じゃ
)
れついていた。
掠奪せられたる男
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
其処には
舟底枕
(
ふなぞこまくら
)
がひっくり返っている。其処には貸本の小説や
稽古本
(
けいこぼん
)
が投出してある。寵愛の小猫が鈴を鳴しながら
梯子段
(
はしごだん
)
を
上
(
あが
)
って来るので、
皆
(
みんな
)
が落ちていた誰かの赤いしごきを振って
戯
(
じゃ
)
らす。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
戯
常用漢字
中学
部首:⼽
15画
“戯”を含む語句
悪戯
戯言
調戯
遊戯
戯談
戯謔
串戯
惡戯
児戯
冗戯
戯曲
悪戯盛
悪戯気
戯作
戯弄
戯場
博戯
悪戯児
演戯
悪戯好
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