鐵火箸かなひばし)” の例文
新字:鉄火箸
鐵火箸かなひばしのやうに痩せて、火箸のやうにしんが強く、達辯で戰鬪的で、半九郎に取つては申分のないパートナーだつた樣子です。
ら、爺樣ぢいさま鐵火箸かなひばしばさつて、骨接ほねつぎつてとこだが、いそがところひでつちやつた」勘次かんじはそれでもくちしぶつておもやうにいへなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
にはとりげやんなそつちにべつにしてんだからいてやんだらそつちのがにしてろつちつたのよ、にはとりげなんざ勿體もつていねえな、さうしたらいきなり鐵火箸かなひばしれことばして
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
源太郎は何時の間にか、片肌を脱いで、鐵火箸かなひばしのやうな脛をピタリピタリと叩いて居ります。