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鉄火箸
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かなひばし
ふりがな文庫
“
鉄火箸
(
かなひばし
)” の例文
旧字:
鐵火箸
握飯
(
にぎりめし
)
ほどな
珊瑚珠
(
さんごじゅ
)
に
鉄火箸
(
かなひばし
)
ほどな
黄金脚
(
きんあし
)
すげてさゝしてやりたいものを
神通
(
じんつう
)
なき身の是非もなし、家財
売
(
うっ
)
て
退
(
の
)
けて懐中にはまだ三百両
余
(
よ
)
あれど
是
(
これ
)
は
我身
(
わがみ
)
を
立
(
たつ
)
る
基
(
もと
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
納所
(
なっしょ
)
二人も尻はしょり、一人は
麺棒
(
めんぼう
)
、一人は
鉄火箸
(
かなひばし
)
を得物に代えて、威風
凜々
(
りんりん
)
というありさま。隅々を見回ってから四人額をあつめひそひそささやき合い、また立ち分かれて見回り歩く。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「はい、同役とも相談をいたしまして、
昨日
(
きのう
)
にも
塞
(
ふさ
)
ごうと思いました、部屋(と
溜
(
たまり
)
の事を云う)の
炉
(
ろ
)
にまた
噛
(
かじ
)
りつきますような次第にござります。」と中腰になって、
鉄火箸
(
かなひばし
)
で炭を
開
(
あら
)
けて
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ぬらぬら濡れている岩の上を踏みぬめらかし踏みすべり、まっくろぐろの四足獣、のどに
赤熱
(
しゃくねつ
)
の
鉄火箸
(
かなひばし
)
を、五寸も六寸も突き通され、やがて、その鬼の鉄棒は胸に到り、腹にいたり、そのころには
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
が、何の
禁厭
(
まじない
)
か知れぬまで、
鉄釘
(
かなくぎ
)
、
鉄火箸
(
かなひばし
)
、
錆刀
(
さびがたな
)
や、
破鍋
(
われなべ
)
の尻まで持込むわ。まだしもよ。お供物だと血迷っての、犬の首、猫の頭、目を
剥
(
む
)
き、
髯
(
ひげ
)
を動かし、舌をべらべら吐く奴を供えるわ。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
と、その
鉄火箸
(
かなひばし
)
を、今は突刺しそうに逆に取った。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
箸
常用漢字
中学
部首:⽵
15画
“鉄火”で始まる語句
鉄火
鉄火者
鉄火鉢
鉄火肌