“やけひばし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焼火箸94.1%
焙火箸5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四つか五つの時分に、焼火箸やけひばしおしつけられたあとは、今でも丸々した手の甲の肉のうえにあざのように残っている。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
まむしの首を焼火箸やけひばしで突いたほどのたたりはあるだろう、とおなかじゃあ慄然ぞっといたしまして、じじいはどうしたと聞きましたら
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お初も、あわれといえばあわれだ——叶わぬ恋を叶えて貰うためには、焙火箸やけひばしでも、蛇の尻尾でも甘んじて掴もうとするのであろう——身を乗り出すように——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)