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杓子
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しやもじ
ふりがな文庫
“
杓子
(
しやもじ
)” の例文
などと、お靜が
杓子
(
しやもじ
)
を持つて追つ驅けた時は、二人の姿はもう、お臺所から金澤町の角へ消え込んで居りました。
銭形平次捕物控:252 敵持ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「前の晩、與之助がお勝手へ忍び込んで、味噌をいゝ加減
杓子
(
しやもじ
)
に取りわけて、その中に毒を仕込んだのだよ。疑ひはお夏へ行くにきまつてゐるぢやないか」
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今朝、味噌汁を拵へるとき、お夏さんは小出しの
瓶
(
かめ
)
から、
杓子
(
しやもじ
)
で味噌を取つて鍋へ入れたことだらうな」
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
中低
(
なかひく
)
の
杓子
(
しやもじ
)
のやうな顏、色白でノツペリして、下唇が突き出して、本人は一かど好い男のつもりなのが、言葉の端々にまで現はれて、まことに以てやりきれない人間です。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
朝の味噌汁の中に、猛毒を仕込むためには、それが一番手輕で間違ひのない方法で、それをお六の親切と解し、
杓子
(
しやもじ
)
に入れてあつただけの味噌で汁を作つたに間違ひはないでせう。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“杓子”の意味
《名詞》
杓 子 (しゃくし)
飯や汁をすくうための道具。柄の先がくぼんでいる汁用と、飯をよそう平らな板状の物などがある。
(出典:Wiktionary)
“杓子(しゃもじ)”の解説
しゃもじ(杓文字)は、飯をすくったり混ぜたりするのに使用する杓子。前者の用途としては飯を炊飯器・おひつなどから食器に取り分けるために用いる。また、後者の用途としては寿司飯を作る際に酢と飯を切り混ぜたり、混ぜご飯にかやくを混ぜ込む時などに用いる。飯杓子ともいう。
(出典:Wikipedia)
杓
漢検準1級
部首:⽊
7画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“杓子”で始まる語句
杓子定規
杓子面
杓子岩
杓子岳
杓子形
杓子菜
杓子貝
杓子顔
杓子定木