杓子じゃくし)” の例文
認識への道の下にある、心を型どった池の中にはおたま杓子じゃくしがうようよいて、空缶あきかんにいっぱいすくって帰って来たものだ。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
あに前様めえさま、学校で体操するだ。おたま杓子じゃくしで球をすくって、ひるてんのとびっこをすればちゅッて、手毬なんか突きっこねえ、)と、先生様の前だけんど、わし一ツ威張ったよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)