“しゃくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
杓子91.4%
釈氏3.7%
講釈師1.2%
赤子1.2%
赤志1.2%
釈子1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人は木の杓子しゃくしで鍋の中をかきまぜ、それから鍋に蓋をした。若侍は待っていた。老人はながい溜息ためいきをつき、片手でうしろくびを揉んだ。
橋の下 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
劉秉忠はがく内外を兼ね、しき三才をぶ、釈氏しゃくしよりおこって元主を助け、九州を混一こんいつし、四海を併合す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
講釈師しゃくしの貞票が、不景気な顎鬚を撫でながら、それに和した。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
寝子ねこ赤子しゃくしも釣り得べきなり。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
雁坂かりさか峠の登り口の赤志しゃくしから、暗示に富んだ其山の姿を望見した時の印象に負う所が多いのに気がつくのである。
秩父の渓谷美 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
北固山ほっこざんを経てせる懐古の詩というもの、今存するの詩集に見えずと雖も、僧宗泐そうろく一読して、これあに釈子しゃくしの語ならんや、といしという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)