トップ
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付
>
つけ
ふりがな文庫
“
付
(
つけ
)” の例文
旅
(
りよ
)
行の時にはもう
戀
(
こひ
)
人のやうな
伴侶
(
はんりよ
)
で、
撮影
(
さつえい
)
、
現像
(
げんぞう
)
、
燒
(
や
)
き
付
(
つけ
)
の
技量
(
ぎれう
)
も
自然
(
しぜん
)
と巧くなつて、學校での
展覽會
(
てんらんくわい
)
では
得意
(
とくい
)
な出
品
(
ひん
)
物
(
ぶつ
)
であり
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
ドクトルは
其後
(
そのあと
)
を
睨
(
にら
)
めてゐたが、
匆卒
(
ゆきなり
)
ブローミウム
加里
(
カリ
)
の
壜
(
びん
)
を
取
(
と
)
るより
早
(
はや
)
く、
發矢
(
はつし
)
と
計
(
ばか
)
り
其處
(
そこ
)
に
投
(
なげ
)
付
(
つけ
)
る、
壜
(
びん
)
は
微塵
(
みぢん
)
に
粉碎
(
ふんさい
)
して
了
(
しま
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
真
(
まこと
)
を云えば御前の
所行
(
しょぎょう
)
も
曰
(
いわ
)
くあってと察したは年の功、チョン
髷
(
まげ
)
を
付
(
つけ
)
て居ても
粋
(
すい
)
じゃ、
実
(
まこと
)
はおれもお前のお辰に
惚
(
ほれ
)
たも
善
(
よ
)
く惚た
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
黄金丸が
睨
(
ね
)
め
付
(
つけ
)
し、
眼
(
まなこ
)
の光に恐れけん、その矢も
得
(
え
)
放
(
はな
)
たで、
慌
(
あわただ
)
しく枝に走り昇り、
梢
(
こずえ
)
伝ひに
木隠
(
こがく
)
れて、忽ち姿は見えずなりぬ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
「あの
爺
(
ぢゞ
)
い、
中々
(
なか/\
)
猾
(
ずる
)
い
奴
(
やつ
)
ですよ。
華山
(
くわざん
)
の
僞物
(
にせもの
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
押付
(
おつつけ
)
やうとしやがるから、
今
(
いま
)
叱
(
しか
)
り
付
(
つけ
)
て
遣
(
や
)
つたんです」と
云
(
い
)
い
出
(
だ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
最前看護婦が、枕元に立てかけて行った、病院
備
(
そな
)
え
付
(
つけ
)
の白木の松葉杖を左右に突っ張って、キマリわるわる廊下に出てみた。
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
其方儀
主人
(
しゆじん
)
妻
(
つま
)
何程
(
なにほど
)
申付候共又七も主人の
儀
(
ぎ
)
に
付
(
つき
)
致方
(
いたしかた
)
も
有之
(
これある
)
べき處主人又七に
疵
(
きず
)
を
付
(
つけ
)
剩
(
あまつ
)
さへ
不義
(
ふぎ
)
の申
掛
(
かけ
)
を致さんとせし段
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
に付
死罪
(
しざい
)
申
付
(
つく
)
る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼
(
かれ
)
は
行
(
ゆ
)
く/\
午前
(
ごぜん
)
に
見
(
み
)
て
暫
(
しばら
)
く
忘
(
わす
)
れて
居
(
ゐ
)
た
百姓
(
ひやくしやう
)
の
活動
(
くわつどう
)
を
再
(
ふたゝ
)
び
目前
(
もくぜん
)
に
見
(
み
)
せ
付
(
つけ
)
られて
隱
(
かく
)
れて
居
(
ゐ
)
た
憤懣
(
ふんまん
)
の
情
(
じやう
)
が
復
(
ま
)
た
勃々
(
むか/\
)
と
首
(
くび
)
を
擡
(
もた
)
げた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それがまた
寝
(
ね
)
せ
付
(
つけ
)
られるようで快い。今眼が覚めたかと思うと、また
生体
(
しょうたい
)
を失う。繃帯をしてから傷の
痛
(
いたみ
)
も止んで、何とも云えぬ
愉快
(
こころよき
)
に節々も
緩
(
ゆる
)
むよう。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
果
(
はた
)
して世間で伝うる如く、お杉婆と山𤢖との間に、何か不思議の因縁が結び
付
(
つけ
)
られてあるとすれば、昨夜の
禍
(
わざわい
)
も
或
(
あるい
)
はお杉
婆
(
ばばあ
)
に関係が有るのではあるまいか。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
女は
死人
(
しにん
)
のような
顔色
(
かおいろ
)
になって、口を
開
(
あ
)
いたままで聞いている。男の言う事が分らない。分らせたくない。冷やかな、恐しいある物が
吭
(
のど
)
を締め
付
(
つけ
)
ているようである。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
一、これまで
駄賃
(
だちん
)
の儀、すべて送り状は包み隠し、控えの
付
(
つけ
)
にて駄賃等書き込みにして、別に送り状を
認
(
したた
)
め荷主方へ
付送
(
つけおく
)
りのこと多く、右にては一同
掛念
(
けねん
)
やみ申さず。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
図
(
はか
)
らず
放免
(
はうめん
)
を
仰
(
おほ
)
せ
付
(
つけ
)
られ、身に取りまして
大慶至極
(
たいけいしごく
)
、誠に
先頃
(
さきごろ
)
は
御無礼
(
ごぶれい
)
の
段々
(
だん/″\
)
御立腹
(
ごりつぷく
)
の
御様子
(
ごやうす
)
で。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それはわれこそ一かどのパリジャンになり切ったと思っているのに、フト日本人の
野暮
(
やぼ
)
臭いのに
出会
(
でくわ
)
すと、自画像を見せ
付
(
つけ
)
られたようにハッと幻滅を感じるからだろうと思う。
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
その小屋というのも大分壊れた
粗屋
(
あばらや
)
で壁の代りに立て廻した亜鉛板などが倒れている場所もある。しかしこの辺は沖から吹き
付
(
つけ
)
る北風が烈しいと見えて、家が
稍々
(
やや
)
南に傾いていた。
暗い空
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
船中のクリスマスは相応に立派な飾り
付
(
つけ
)
が出来たが、二等室は動揺がひどいので日本人の大部分は食卓に就かなかつた。一等室の食卓では西洋人も予等も
互
(
たがひ
)
に
三鞭
(
シヤンペン
)
の
盃
(
さかづき
)
を挙げて
祝
(
いはひ
)
合つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「
之
(
これ
)
を
蔵
(
しま
)
つて置け、
俺
(
わし
)
の居間の押入へ。」と、命じた。が、瑠璃子が、父の云ひ
付
(
つけ
)
に従つて、その長方形の風呂敷包を、取り上げようとした時だつた。父の心が、急にふと変つたのだらう。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
買
(
か
)
った
衣装
(
いしょう
)
というのなら、
誰
(
だれ
)
に
見
(
み
)
しょうとて、
別
(
べつ
)
に
邪間
(
じゃま
)
になるまいと
思
(
おも
)
われる、その
帯
(
おび
)
だけに
殊更
(
ことさら
)
に、
夜寝
(
よるね
)
る
時
(
とき
)
まで
枕許
(
まくらもと
)
へ
引
(
ひ
)
き
付
(
つけ
)
ての
愛着
(
あいちゃく
)
は、
並大抵
(
なみたいてい
)
のことではないと、
疑
(
うたが
)
うともなく
疑
(
うたが
)
ったのが
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ソリや来た、どうもこれは逃げた所がおっ
付
(
つけ
)
ない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
鞦
(
しりがい
)
には
瓔珞
(
やうらく
)
を
付
(
つけ
)
させられ——
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
接触したと云ふには、あまりに短かくつて且あまりに
鋭過
(
するどす
)
ぎた。——三四郎は母の
云
(
い
)
ひ
付
(
つけ
)
通り野々宮宗八を尋ねる事にした。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ドクトルはその
後
(
あと
)
を
睨
(
にら
)
めていたが、ゆきなりブローミウム
加里
(
カリ
)
の
壜
(
びん
)
を
取
(
と
)
るより
早
(
はや
)
く、
発矢
(
はっし
)
とばかりそこに
投
(
なげ
)
付
(
つけ
)
る、
壜
(
びん
)
は
微塵
(
みじん
)
に
粉砕
(
ふんさい
)
してしまう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
我今まで恋と
云
(
い
)
う事
為
(
し
)
たる
覚
(
おぼえ
)
なし。
勢州
(
せいしゅう
)
四日市にて見たる美人三日
眼前
(
めさき
)
にちらつきたるが
其
(
それ
)
は額に
黒痣
(
ほくろ
)
ありてその
位置
(
ところ
)
に
白毫
(
びゃくごう
)
を
付
(
つけ
)
なばと考えしなり。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼
(
かれ
)
は
家
(
うち
)
に
歸
(
かへ
)
ると
共
(
とも
)
に
唐鍬
(
たうぐは
)
の
柄
(
え
)
を
付
(
つけ
)
た。
鉈
(
なた
)
の
刀背
(
みね
)
で
鐵
(
てつ
)
の
楔
(
くさび
)
を
打
(
う
)
ち
込
(
こ
)
んでさうして
柄
(
え
)
を
執
(
と
)
つて
動
(
うご
)
かして
見
(
み
)
た。
次
(
つぎ
)
の
朝
(
あさ
)
からもう
勘次
(
かんじ
)
の
姿
(
すがた
)
は
林
(
はやし
)
に
見出
(
みいだ
)
された。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其方儀
養子
(
やうし
)
又七に
疵
(
きず
)
付
(
つけ
)
剩
(
あまつ
)
さへ不義の申
掛
(
かけ
)
致候樣下女きくに申
付
(
つけ
)
る段人に
母
(
はゝ
)
たるの
行
(
おこな
)
ひに
非
(
あら
)
ず
不埓
(
ふらち
)
至極
(
しごく
)
に
付
(
つき
)
遠島
(
ゑんたう
)
申
付
(
つく
)
る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それは、子
供
(
とも
)
向
(
む
)
きに
寫眞
(
しやしん
)
の
沿革
(
えんかく
)
から
撮影
(
さつえい
)
、
現像
(
げんぞう
)
、燒
付
(
つけ
)
の
法
(
ほう
)
、それに
簡單
(
かんたん
)
な
暗箱
(
あんはこ
)
の
作
(
つく
)
り方までを
説明
(
せつめい
)
してある。たしか
博文館
(
はくぶんくわん
)
發
(
はつ
)
行の
少
(
せう
)
年
理科
(
りくわ
)
叢
(
そう
)
書の一
册
(
さつ
)
だつたかと
思
(
おも
)
ふ。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
その声を聞き
付
(
つけ
)
て、稚児の親なるべし、三十ばかりなる大男、裏口より飛で
入
(
いり
)
しが。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
そんな飲食店の食器や
備
(
そな
)
え
付
(
つけ
)
品を、初めは
楊子
(
ようじ
)
入れ位から始めて、ナイフ、フォークに到る迄失敬して、泥棒学のイロハを習う。だんだん熟練して、額縁や掛物、皿小鉢や鍋に及ぶ。
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「
之
(
これ
)
を
蔵
(
しま
)
って置け、
俺
(
わし
)
の居間の押入へ。」と、命じた。が、瑠璃子が、父の云い
付
(
つけ
)
に従って、その長方形の風呂敷包を、取り上げようとした時だった。父の心が、急にふと変ったのだろう。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
父
(
ちゝ
)
の
云
(
い
)
ひ
付
(
つけ
)
で、
毎年
(
まいねん
)
の
通
(
とほ
)
り
虫干
(
むしぼし
)
の
手傳
(
てつだひ
)
をさせられるのも、
斯
(
こ
)
んな
時
(
とき
)
には、
却
(
かへ
)
つて
興味
(
きようみ
)
の
多
(
おほ
)
い
仕事
(
しごと
)
の
一部分
(
いちぶぶん
)
に
數
(
かぞ
)
へられた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
なまじお辰と婚姻を勧めなかったら
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も、
我口
(
わがくち
)
から事
仕出
(
しいだ
)
した上は
我
(
わが
)
分別で
結局
(
つまり
)
を
付
(
つけ
)
ねば吉兵衛も男ならずと工夫したるはめでたき
気象
(
きしょう
)
ぞかし。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
『
椅子
(
いす
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
こ
)
い。
貴樣
(
きさま
)
は
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
れ。』と、
彼
(
かれ
)
は
格子越
(
かうしごし
)
に
書留
(
かきとめ
)
の
手紙
(
てがみ
)
を
彼
(
かれ
)
に
差出
(
さしだ
)
してゐる
農婦
(
のうふ
)
に
怒鳴
(
どな
)
り
付
(
つけ
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其方儀
養子
(
やうし
)
又七に
疵
(
きず
)
付
(
つけ
)
候
節
(
せつ
)
篤
(
とく
)
と樣子も見屆ず其上
妻
(
つま
)
常
(
つね
)
娘
(
むすめ
)
熊
(
くま
)
手代
(
てだい
)
忠
(
ちう
)
八不屆の儀を存ぜぬ段
不埓
(
ふらち
)
に付
江戸構
(
えどがまひ
)
申
付
(
つく
)
る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
常陸
(
ひだち
)
の海
岸
(
がん
)
で
朝
(
あさ
)
鰹船
(
かつをふね
)
の出かけを
寫
(
うつ
)
した
印畫
(
いんぐわ
)
を或る
專門
(
せんもん
)
家に見せた時には、どうしてもそれが中學三年生の
素
(
しろ
)
人である
私
(
わたし
)
の
撮影
(
さつえい
)
、
現像
(
げんぞう
)
、
燒
(
や
)
き
付
(
つけ
)
にかゝるといふことを
信
(
しん
)
じてもらへなかつた。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『
椅子
(
いす
)
を
持
(
も
)
って
来
(
こ
)
い。
貴様
(
きさま
)
は
待
(
ま
)
っておれ。』と、
彼
(
かれ
)
は
格子越
(
こうしごし
)
に
書留
(
かきとめ
)
の
手紙
(
てがみ
)
を
彼
(
かれ
)
に
差出
(
さしだ
)
している
農婦
(
のうふ
)
に
怒鳴
(
どな
)
り
付
(
つけ
)
る。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此友人は国へ帰つてから、約一年許りして、京都
在
(
ざい
)
のある財産家から
嫁
(
よめ
)
を
貰
(
もら
)
つた。それは無論
親
(
おや
)
の云ひ
付
(
つけ
)
であつた。すると、
少時
(
しばらく
)
して、
直
(
すぐ
)
子供が生れた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“付”を含む語句
心付
取付
追付
打付
見付
押付
言付
縁付
仰付
喰付
落付
寄付
片付
云付
申付
目付
顔付
貼付
近付
引付
...