“衣装”のいろいろな読み方と例文
旧字:衣裝
読み方割合
いしょう46.4%
なり21.4%
みなり17.9%
ころも3.6%
いしやう3.6%
いでたち3.6%
ふくさう3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おかみさんはきん衣装いしょうにつけて、まえよりもずっと高い玉座ぎょくざにすわり、大きな金のかんむりを三つもかぶっていました。
石井翁は綿服ながら小ザッパリした衣装なりに引きかえて、この老人河田翁は柳原仕込やなぎわらじこみの荒いスコッチの古洋服を着て、パクパクぐつをはいている。
二老人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
衣装みなりといい品といい、一見して別荘に来て居る人か、それとも旅宿やどを取って滞留して居る紳士と知れた。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その翌朝、赤い衣装ころもを着た少女が悲しさうな顔をして花園に立ちました、そして一夜のうちに散つてしまつた花園の牡丹をながめながら
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
たう秦韜玉しんたうぎよく村女そんぢよに、もつともうらむは年々ねん/\金線きんせんつくらふ他人たにんためよめいり衣装いしやうつくるといひしはむべなる哉々々かな/\/\
折からとある茶屋の床几しやうぎに腰掛けゐたりし、廿五六の優男、ふし結城の羽織に糸織の二枚袷といふ気の利きたる衣装いでたちにて、商家の息子株とも見ゆるが、お糸を見るより馴れ馴れしげに声かけて
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
札幌を出発して単身空知川そらちがはの沿岸に向つたのは、九月二十五日の朝で、東京ならば猶ほ残暑の候でありながら、余が此時の衣装ふくさうは冬着の洋服なりしを思はゞ
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)