つけ)” の例文
旧字:
私はランプをつけてやろうかとも思ったが、何処どこにランプがあるのか分らないので、直様すぐさま家を飛び出して、彼の母親に告げて、針医を迎いに行ってやろうと思った。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ハイ今開ますと返事して手燭をつけるとか燐寸まっちを探すとかに紛らせて男を逃します逃した上で無ければ決して旦那を入れません(荻)それそうだ、ハテナ外妾かこいもので無し
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
日は短し、暗さは暗し、いつ暮れるともなく燈火あかりつけるようになりましたのです。爺さんも何処どっかへ行って飲んで来たものと見え、部屋へ入って寝込んで了いました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
家内かないなどがよるつけて歩きますのはれでげすか。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
と莨に火をつける。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)