“注(つけ)” の例文
御小刀(おこがたな)の跡匂(にお)う梅桜、花弁(はなびら)一片(ひとひら)も欠(かか)せじと大事にして、昼は御恩賜(おんめぐみ)頭(かしら)に挿(さ)しかざせば我為(わがため)の玉の冠、かりそめの立居(たちい)にも意(き)を注(つけ)て落(おち)るを厭(いと)い
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
注(つけ)よと申渡されコリヤ勘兵衞其品は彦兵衞出入場(でいりば)より誂(あつら)へなれば早速(さつそく)辨償(わきまへ)ねばならず奉公人彌七行方(ゆくへ)知れる迄は右の品々(しな/″\)彦兵衞に聞合せ殘(のこ)らず辨償(わきまへ)て遣(つかは)せと申さるゝに勘兵衞私し儀も所々(しよ/\)相尋(あひたづね)しか共(ども)行方(ゆくへ)知(し)れず右品々とても高金なれば勿々(なか/\)調達(てうだつ)出來難し依ては彌七行方相知るゝ迄彦兵衞不肖(ふせう)仕つる樣仰付(おほせつけ)られ下さるべしと申立るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)