“注視”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうし72.7%
ちゆうし9.1%
9.1%
みつめ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うめはなはなののどかな村むらを、粟毛くりげ額白ぬかじろの馬をのりまわした糟谷は、当時とうじわかい男女の注視ちゅうし焦点しょうてんであった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
わたくし昂然かうぜんあたまげて、まるで別人べつじんるやうにあの小娘こむすめ注視ちゆうしした。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
事務員の人達は、みすぼらしい私の姿をジロジロ注視ていた。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
岡は少女のように顔を赤めて、葉子の視線を受けきれないでひとみをたじろがしつつ目を伏せてしまった。葉子はいつまでもそのデリケートな横顔を注視みつめつづけた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)