“てんくわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
転化33.3%
天火16.7%
転訛16.7%
轉訛16.7%
點火16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去る頃此滝の石を取よせし人ありて見るに、常の石にあらず全躰ぜんたい鐘乳しようにうなり、木の葉など石中にふくむすなはち石なり。雲林石譜うんりんせきふにいふ鐘乳しようにう転化てんくわして石になるならん云云。
いや、それよりもめらめらと舌を吐いて袖格子そでがうしからみながら、半空なかぞらまでも立ち昇る烈々とした炎の色は、まるで日輪が地に落ちて、天火てんくわほとばしつたやうだとでも申しませうか。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
本米国の土語キナキナは樹皮中の樹皮の義で、西班牙スパニア人が欧洲に伝へ、和蘭オランダ人が我国に伝へた。キヤキヤは当時の蘭名キンキナの転訛てんくわであらう。敬の病は医家の規那煎キナせんを用ゐさうな病であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
とう諸國しよこくから轉訛てんくわしたもの、およ梵語系ぼんごけいそののものも多少たせうある。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
窟外くつぐわいからは、角燈かくとう蝋燭らふそくなんど、點火てんくわして、和田わだ大野おほの水谷みづたにといふ順序じゆんじよ入來いりきたつた。