“天火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんび40.0%
てんか20.0%
てんくわ20.0%
テンピ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天火てんびのふる祭の晩の神前に幾つとなくかかぐる牡丹に唐獅子の大提灯は、またわかい六騎の逞しい日に焼けたかひなに献げられ、霜月親鸞上人の御正忌となれば七日七夜の法要に寺々の鐘鳴りわたり
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
同じく続く歌で、あなたが、越前の方においでになる遠い路をば、手繰たぐりよせてそれをたたんで、焼いてしまう天火てんかでもあればいい。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いや、それよりもめらめらと舌を吐いて袖格子そでがうしからみながら、半空なかぞらまでも立ち昇る烈々とした炎の色は、まるで日輪が地に落ちて、天火てんくわほとばしつたやうだとでも申しませうか。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其さへ百年前の□□天火テンピで炎上いたしました。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)