天火てんか)” の例文
同じく続く歌で、あなたが、越前の方においでになる遠い路をば、手繰たぐりよせてそれをたたんで、焼いてしまう天火てんかでもあればいい。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そして、「焼き亡ぼさむ天の火もがも」という句は、これだけを抽出してもなかなか好い句である。天火てんかは支那では、劫火ごうかなどと似て、思いがけぬところに起る火のことを云って居る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)