“トモ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:とも
語句割合
34.5%
10.3%
10.3%
10.3%
6.9%
3.4%
従者3.4%
朋友3.4%
3.4%
3.4%
登慕3.4%
3.4%
騰母3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
既に述べた「トモ」のなつかしい女風俗なども、日置法と関聯する所はないだらうが、日祀りの信仰と離れては説かれぬものだといふことは、凡考へてゐてよからう。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
願ワクハチリト灰ヲトモニセン
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えつと、二つの雄藩が、かなたの国では、両々を争ッて、併呑へいどんをうかがい合い、トモニ天ヲイタダカズ、とまで争っていた。呉人越人、同邦ながらたがいに憎しみあっていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
願はくは、妾のつかさどれる后宮の事、宜しく好仇ヨキツマに授け給ふべし。丹波国に五婦人あり。志トモに貞潔なり。是、丹波道主王の女なり。(〔道主王は、稚日本根子大日々天皇の子(孫)彦坐王の子なり。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
一稽古ひとけいこも出来ママ候ものニて、トモニ国家の咄しが出来候。
避りまつりし故は其八十神各々稲羽イナバ八上比売ヤガミヒメヨバわんの心ありて、共に稲羽に行きける時に、大穴牟祖神にフクロを負わせ、従者トモとしてて往きき。是に気多の崎に到りける時に、裸なる兎伏せり。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
食堂の入口迄来た雌雄の様な朋友トモが分れる。
AU MAGASIN DE NOUVEAUTES (新字旧仮名) / 李箱(著)
精霊のトモす火の浮遊する事を、たまがり=たまあがりと言ふのは、火光を以て、精霊の発動を知るとした信仰のなごりで、その光其自らが、たまと言はれた日琉同言の語なのであらう。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カレ左の御美豆良ミミヅラに刺させる、湯津津間櫛ユツツマグシ男柱オハシラ一つ取り闕ぎて、一つ火トモして、入り見ます時に、ウジたかれとろろぎて、八雷神成り居りき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
「大だちを 誰佩きたちて ぬかず登慕トモ」すゑはたしても、あはむとぞ思ふ(紀)
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
齊明天皇の御世に、百濟援助の目的で戰艦を造つたが、折角出來上ると間もなく「トモカヘル」といふ有樣で、實用に適せなかつたといふ(『日本書紀』卷廿六)。
大師の入唐 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
「山越えて海渡る騰母トモ」おもしろき新漢イマキのうちは、忘らゆましゞ(紀)
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)